Instagram ウイルス を削除するには

Instagram ウイルスは、アカウントのハッキングや個人情報の盗難、実際の人のプロフィールを使って行われる広告の投稿など、Instagram ユーザーをに影響を与える多くの脅威や詐欺のうちどれかを話すときに指される。このソーシャルメディアが広く使われるようになってから拡散しているのが見つかった悪意あるキャンペーンはいくつかある。ソーシャルネットワークのサービス会社がInstagramを買収してFacebookとともに両方のメディアプロフィールのリンクを提供するようになってから、これらの脅威はFacebook ユーザーをも攻撃し始めた。

特定のInstagram ウイルスは特定のグループをターゲットする傾向がある。例えばZeus ウイルスのようにアプリから広がってInstagramでのフォロワーの購入を提供するものだ。一方、RayBan 詐欺のように世界中に分布され、有効なプロフィールを持つユーザーを誰彼かまわず感染させるものもある。企業はこれらの詐欺の検出と除去に最善を尽くしているが、Instagram ウイルスの取り除き方を尋ねるさまざまなフォーラムのメッセージを見ると、2018年になってもまだ多くのユーザーを悩ませているようである。Yahoo Customer Reward Program、Amazon Rewards、 Dear Facebook userなども似たような詐欺だ。

Instagram ウイルスにはどのようなものがあるか

何百万人ものユーザーに最も大きなダメージを与え感染させている主なウイルスには、Who Viewed Your Instagram Profile ウイルス、RayBan Instagram 詐欺、Instagram Followers ウイルス (Zeus virus)、 The Ugly List 2016 詐欺、DM 詐欺などがある。どれもよく似ていながら、それぞれ異なる点を持ち合わせている。症状もよく似ている。プロフィールへのアクセス不可能/削除、あなたのプロフィールで作成された詐欺投稿、急速なフォロワーの増加、見たこともない人によるアカウントのフォロー、個人的に書いた覚えのないメッセージがフォロワーに送信されるなどの症状だ。以下の説明を見て、あなたがどのInstagram ウイルスに悩まされているか特定するのに役立てていただければと思う。

Who Viewed Your Instagram Profile ウイルス

このInstagram ウイルスは、誰が自分のプロフィールを見ているのかを知りたいという非常に好奇心の強いユーザーにとって問題となり得る。以前にはFacebookでも同じような詐欺があったが、これがInstagramにも手を伸ばした形だ。騙されやすく、かつ知りたがりな人が、誰が自分のファンであるかを見ることができるという詐欺にひっかかってアプリをインストールしたり、アカウント資格情報を与えるというウェブサイトに登録したりしてしまう。

現時点において、Instagramにはこのような機能はない。App StoreおよびGoogle Playでこのような提供を行っているプログラムは全て、あなたのプロフィールにアクセスするために嘘をついているに他ならない。このようなアプリの一部で、ユーザーのパスワードやユーザー名を盗むマルウェアを含んでいたためにApp Storeから削除された InstaAgentというアプリの詳細を参照してみよう。同様に、Google PlayではTurkish Instagram パスワード盗難に対処しなければならなかった。

RayBan Instagram 詐欺

InstagramやFacebookで、RayBanのサングラスを90%オフの価格で提供する広告を目にすることが多くなった？またはドルやルーブルなどの他国の通貨で有名ブランドの眼鏡が格安で宣伝された写真に何故かタグ付けされた経験がある? 何がどうであれ、それらをクリックしてはいけない。これは最もしつこく広い範囲で広がったタイプのInstagram ウイルスのひとつで、ユーザーを少なくとも数年は悩ませている。しかも使っていないアカウントや2ファクター認証で保護されたアカウントでも感染することが報告されている。

感染したユーザーは、自分のアカウントのパスワードとEメールアドレスが(ロシアの ‘.ru’ ドメインに)変更されたことを知らせるEメールに気づき、しばらくすると全ての写真、バイオ、ユーザー名までもが新しくランダムなものに変更される。あまり知られていないRayBan Instagram 詐欺はプロフィールを乗っ取るまではできないが、自分のフィードで騙されたのと同じプロモーションを投稿し続ける。現時点では、Instagramはサードパーティーがどのようにしてユーザーのアカウントにアクセスし変更をもたらすことができるのかに対して回答をしていない。しかし少なくとも、感染したユーザーを助けるために最善は尽くしているようだ。

被害者の中にはInstagram サポートに問い合わせをすることでプロフィールを取り戻すことができたユーザーもいる。真の身元を確認するための数字の手書きコードの写真などを送信するよう要求される。残念ながら一部のユーザーは手遅れとなり、全てのデータや数千人のフォロワーを完全に失ってしまった。

Instagram Followers ウイルス (Zeus ウイルスの改装版)

メディアが我々の生活の大部分を占めているため、フォロワーが増えるということはより高い認識を得ること、または宣伝の機会を増やすことになる。したがって何人かのファンを増やし、他の人気ある友人を上回るためなら何でもしようとするものだ。このようになると望ましい人気に目がくらみ、支払われた料金に見合った数百人の新しいフォロワーの獲得を約束するフォロワー販売ビジネスに関与してしまう。

しかしユーザーが支払う価格は、実際の価値をはるかに超える。Instagram フィードにトラフィックをもたらすこれらの企業は、ユーザーが求めるサービスを悪質な方法で提供する。最も一般的なのは、改変されたZeus ウイルスだ。Zeusはかつてクレジットカード情報を盗むために使われていたが、後にInstagramにおけるフォロワーやいいねを生成するものに変更された。興味深いのは、 Zeusによる偽のいいねやフォロワーは、Reuters 報告によれば、実際のクレジットカード番号よりも多くの費用がかかるのだ。

それでもなお、他のフォロワー生成キャンペーンの中には、アカウントを管理するためにログインする必要のあるアプリのダウンロードを提供するものがある。アカウントを完全にハッキングするわけではなくとも、将来的にあなたのプロフィールを使って他の購入者をフォローしたり、詐欺を拡散したり、他のアカウントでログインの詳細を使ったりするのに利用される可能性もある。とにもかくにも、目下の修正を探すのではくコンテンツの質 or Advertising techniquesを改善する方法を試した方がいい。

The Ugly List 2016 詐欺

ほとんどの人は、ソーシャルメディアのプロフィールにいい写真だけを投稿するだろう。100枚あるセルフィーの中でもあらゆる面から完璧に見えるいい1枚だけがInstagramのフィードに上がるのではないだろうか。Instagramにこれほどの努力を費やしているのに、突然友人のひとりがあなたをUgly List 2016という投稿にタグ付けしたという通知を得ることがあるかもしれない。感情的になるとともに何故こんなことをするのだろうという不信感も相成り、同じようにのけ者扱いされている人に他にどんな人がいるのか見ようとリンクをクリックする。要求通りにもう一度ログインすると、そのようなリストはどこにもなく騙されたことに気づくのだ。

この一連の動作から、ハッカーたちはあなたが自発的に共有したログインデータを取得し、あなたのアカウントにアクセスできるようになる。さらにEメールやDMで共有された情報、友達リスト、リンクしている場合はFacebookアカウントの情報までも盗まれるのだ。他のメディアやメールアカウントにアクセスするために同じログイン情報の使用を試みるハッカーもいるかもしれない。意識とメディアへの関心が高まっているため、このInstagram 詐欺の人気は衰えてきてはいるものの、未だに表示されることがあり、心構えができていなければ騙されてしまうユーザーもいるかもしれない。

DM または Instagram 認証ウイルス

最も注意深いユーザーでさえ上手く騙すものがある。疑わしい動きがあったといってアカウントを確認するよう求める、賢くソーシャルエンジニアリングされたInstagram.comからのダイレクトメッセージ（DM）を使うのだ。「Instagram.com/verification」というリンクが含まれている。よく見るまでは正当なもののように見えるが、instagrAmという単語の2つ目の「a」が‘α’ （アルファ）の記号であることがわかる。

このリンクは別の偽Instagramのログインページ (eg. Instagram.com – login.business)へと導く。そこには実際のソーシャルメディアプラットフォームに共通するものは何もなく、あなたのユーザー名とパスワードを収集する。入力すると、もちろん何かを認証するわけでもなくアカウントがハッキングされて終わりだ。詳細はLinkedIn の記事で読むことができる。

他のDM ウイルスには、お得な買い物をする、アダルトコンテンツを見る、有名人のゴシップを読むなどができるウェブサイトを訪問できるリンクを提供する怪しげなユーザーからのメッセージが含まれていることが多い。

Instagram ウイルスはどのようにして分布するのか

コンピュータパラサイトとは異なり、ソーシャルメディアのマルウェアは少々違った分布の仕方をしている。Instagram ウイルスはコンピュータよりもスマホでの方が見つかりやすい。たくさんのフォロワーを素早く増やしたいという誘惑に負け、フォロワー増量サービスをダウンロードしてしまったときにアカウントを感染させるものもある。お金を払っても人気を得られないだけでなく、ログイン情報を尋ねられてプロフィールまで盗まれる可能性もあるのだ。(このような危険なアプリの詳細を読む)

その他には、スパム、広告、ハイパーリンクを含む感染したコメント、悪徳広告コンテンツのタグ、ダイレクトメッセージなどの助けを借りて広がるキャンペーンもある。とても魅力的に聞こえるオファーもあるかもしれないが、出来過ぎた話だと感じられるような内容であればおそらくその通りだろう。知らない人や、たとえ友人であろうとも、Instagramを介して送信される疑わしいリンクは絶対にクリックすべきではない。その友人もInstagram ウイルスの被害者となってしまっていて、アカウントが使われフォロワーのリストからより多くの人を感染させようとしている可能性があるからだ。また、ダイレクトメッセージを受け取ったがそのプロフィールが空であったり、本当の名前が表示されていないようなプロフィールには反応を示さない方が賢明である。

一方で、全く関係ないアプリ（例：One Click Brightness Widget）をインストールした後からInstagramに問題が生じ始めたと報告するユーザーもいる。これは未だにまともな評価とともにGoogle Play ストアで入手可能となっているが、ユーザーはこのプログラムがスマホの画面の明るさを調節するためんだけにインターネットへアクセスを必要すると報告している。このような卑劣なアプリケーションに騙されてはいけない。Instagram ウイルスによる感染を予防する方法についてはReadWrite.comを参照していただきたい。また2ファクター認証も必ず有効にしておくことをお勧めする。

Instagram ウイルスの駆除方法

場合によっては、自分がどのInstagram ウイルスに悩まされているのかを判断したり、スマホから感染したのかWindows/MAC OSから感染したのかを見極めるのは難しい。よっていかなる種類のInstagram ウイルスであっても、最適なソリューションは信頼できるマルウェアスキャナや駆除ツールを使うことだ。コンピュータとスマホの両方に適しているのはReimage と Malwarebytes。両方のデバイスにこのツールを取り入れ、スキャンを実行してマルウェアが完全に取り除かれたことを確認しよう。一部だけが取り除かれた状態ではアカウントが再感染する可能性もある。

Automatic Malware removal tools

次に、FacebookとInstagramの両方においてパスワードを変更し、キャッシュやクッキー、閲覧履歴を全削除することも良策だ。中にはAndroidやiPhoneから疑わしいアプリをアンインストールした後、Instagramを永久削除するに至ったユーザーもいる。最後に、怪しげなアプリがインターネットやInstagramにアクセスできる許可を与えていないか確認しよう。Instagramの[設定] -> [プロフィールの編集] -> [許可されたアプリケーション]に進み、[アクセスの取消]を押すことで不正なプログラムを終了させることができる。言うまでもなく、Instagramのチームに脅威を報告することもお忘れなく。犯人の捕獲に役立つかもしれない。